FALL LINE 2020 Vol.1September 19 2019



スキー、スノーボードをジャンルの垣根に囚われることなく取り扱うフリーライディングマガジン、FALL LINE の 2020 シーズン第1号がリリースされました。

数ある特集の中でも、styrus としてはもちろんのこと、僕個人としても、ぜひ読んでいただきたい記事が2つ掲載されています。ひとつは「田口勝朗の服作り的オレ年表 GREEN CLOTHINGの25年」、そしてもうひとつは「浅川誠 EBIS Films 関口雅樹を語る」です。

この2つの記事で特集されている田口勝朗と関口雅樹は2人とも20年近くおつきあいをさせていただいている先輩で、2人の自宅が styrus からチャリ圏内、しかも酒好きビール好きという理由もあって、宴にご一緒させていただく機会も多く、シラフの時から泥酔状態まで、どんな方たちなのかは長年の中でよく存じ上げているのですが、2人が持っている人間的な魅力をこの2つの記事から感じることができ、なかなかにすばらしい内容となっています。

田口勝朗特集は、ライダーとしてのバックグラウンドにはじまり、主宰する GREEN CLOTHING を立ち上げた当時の話から、ものづくりやデザインに対する姿勢や考え方にまで話がおよぶ、ロングインタビューです。僕が特にすばらしいと思うのは、その内容が、普段居酒屋で生ビール片手に酔っ払いながら聴かせてくれる話の内容と少しも違わない、つまり一切の装飾が入っていないというところです。かっこつけないところがかっこいい。しかも信用性バツグン。GREEN CLOTHING、さらには田口勝朗という人を知るための資料としてこれ以上ない、まさに解体新書ともいえる内容と言えるでしょう。

関口雅樹特集は、スキーヤー浅川誠から見た、フィルマー関口ケニアの人柄が撮影現場のリアルなエピソードとともに紹介されています。フィルマーの仕事は光を「感じる」仕事。居酒屋でも、どんなピッチャー(喋り手)がどんな球(話題)を投げてきても、高い適応能力で対応する天才キャッチャーである彼にとって、まさに天職なのかもしれません。EBIS Films オリジナルとも言える映像の質感や、曲選びなども、攻撃的に訴えかけるというよりは、響かせて共振させるタイプ。その響きはまさに唯一無二。この秋のリリースが発表された待望の新作「icon 8 1/2」が今から楽しみですね。

まさに GREEN CLOTHING と EBIS Films のファンならゲットして読むべし!な内容です。FALL LINE 最新号、ぜひ全国書店でチェックしてみてください。

※なお、2人に対する個人的な印象は、あくまでも居酒屋ベースとなりますので、それ以外の部分につきましては一切の責任を負いかねます。ご了承ください。