Product Review : Burton 2016 SLX & RoverJanuary 07 2016
スノーボードギアの中で身体に一番近く、その善し悪しを一番体感しやすい道具がブーツです。
硬い、柔らかいのフレックスや、レーシングシステムに好みはあれど、踵の浮くブーツや、どこかが当たって痛いブーツの方がスタイル的に好きなんだよねーなんて人はほとんどいないわけで、フィットは良ければ良いほどいいのがブーツだと思います。
あとは軽さ。そのもの自体を持った重さよりも、履いた時のバランス、軽く感じるバランスが重要ですよね。
それとこれはすべてのギアに言えることですが、プロダクトとして、お金を払って購入する商品として、きっちりと作りこんであることも、やっぱり重要です。
それらの要素を高いレベルでクリアできるのが、リーディングカンパニー、Burtonのブーツだと思います。
SLX
SLXは1983年からスノーボードブーツを作り続けている、Burton Snowboards の開発技術のすべてが注ぎ込まれた、その名のとおり、ハイエンドモデルです。
全てのモデルの中で唯一、SLXのみに採用されている、ハイエンドライナー、Infinite Ride™ 5 。
数多くの曲線により立体が構成され、ハイエンドにふさわしい、まさに至高のフィット性能を提供してくれます。
素材にはへたりにくく、フレックスが長持ちするウレタンを採用、一体成型により、違和感の原因となる継ぎ目が一切無いのが特徴です。
自然な履き心地ながら、各部を完璧にホールドし、窮屈さや、カカト浮きとは無縁の世界、その履き心地はまさにパーフェクトのひと言です。
少ない力でイージーにレースアップできる、Speed Zone™レーシングシステムを採用。
単にイージーなだけでなく、2本のハンドルで上部と下部の締め具合を別々に調整できるので、足首まではしっかりフィットさせて、それより上はルーズに、なんてこともできちゃう、優れたシステムです。
アウトソールにはハイクアップ時に高いトラクション性能を発揮する、Vibram® アウトソールを採用、足裏感覚に優れた薄型ミッドソールと、カカトへの衝撃を軽減するB3ジェルもあわせて採用されています。
ハイエンド=ハイレスポンスという部分はキープしつつも、足首部分にスリットが入った、いわゆる2ピースのアウターを採用しているので、実は結構フレックスがあり、しなやかで、ハイエンド=ハードフレックスとは無縁であることもぜひお伝えしておきたいポイントです。
ぜひ店頭で実際に履いて、そのフィット性能と、履き心地の軽さを一度体感していただきたい、至高の逸品。
おすすめです。
ROVER
イージーなレースアップシステムもいいけど、やっぱり普通の紐のタイプがいいよなあというあなたにおすすめなのが、今期で4代目となる、ROVERです。
きっちり締めた状態でも、紐自体の伸縮により全体的なフレックスが生まれるので、ブーツに柔らかさを求める人にはやはりおすすめです。
2016モデルは、Imprint™ 3 ライナーを採用。
高いフィット性能はもちろんのこと、レザー素材のアウターと組合わさることで、ナチュラルかつしなやかなフレックスを提供してくれます。
こちらも同じく高いグリップ性能をもたらすVibram® アウトソールを採用。
高いフィール性能をもたらす薄型ミッドソールと、カカトを衝撃から保護してくれる、B3ジェルも併せて採用しています。
昔はそれこそ、ソフトフレックス=下位モデルなイメージがありましたが、最近はROVERのように、ハイエンドクラスのフィット性能と、ソフトフレックスを併せ持ったブーツがリリースされているのは、嬉しいかぎりですね。
こちらももちろん、間違いナシのおすすめです。
百聞はひと履きに如かずということで、自前のソックスを持って、ぜひ店頭に一度足を入れに来てください。
きっとがっかりはさせませんから。