Product Review : DLX TRUE FIT MOLDMay 15 2023

Real、Antihero、Krooked を擁する米国のスケートディストリビューター DLX はこの春に新しく、従来のモデルのパフォーマンスはそのままに、全長とホイールベースを短くした仕様のデッキラインナップ、TRUE FIT MOLD を発表。その MOLD を採用したデッキが少しずつ店頭に入荷し始めました。

全長とホイールベースを短くすることで、従来のスペックのモデルよりも旋回性能が飛躍的にアップし、取り回しが軽くなるため、特に日本を始めとするアジア圏に多い小柄なメンズスケーターや、ウィメンズスケーターの市場拡大に向けて新しく採用されたのかもしれません。

そもそも身長はもちろん、足の長さも全然違う海外のスケーターと同じ仕様のデッキを何も考えずそのまま使うのではなく、デッキのスペックを観察し、自分に合ったものを選ぶべきだと個人的に思うのは、多分に師匠・大塚ヨッチの受け売りも入りつつ、自分でも日々スケートする中で体感していることでもあります。

開業当初からオンラインの商品ページで全てのデッキのサイズスペックを測って掲載している(最近でこそ明記されていることが多くなってきましたが、昔はどのブランドも掲載してなかった)のもまさにそのためで、従来ショートスケール仕様の海外ブランドのデッキなどは市場にほとんど無く、たまに発見すると自分用にキープし、大切に乗ったりしていましたが、最近は世界の市場の活性化とともに短いスペックも増え、ついには DLX をも着手する世界が訪れるとは。(AHは小柄なライダーが多いせいか前から結構あったけど)嬉しいかぎりです。

しかもこの TRUE FIT MOLD、生半可なショートスケール化ではなく、従来には無かったレベルの短さを採用しているところに DLX の本気度を感じます。今のところ TRUE FIT としてラインナップされているのは、8.06”、8.25”、8.38”、8.5” の4サイズですが、特に 8.5” の全長 31.35”、ホイールベース 13.75” はなかなかお目にかかれない短さです。(全長32”、ホイールベース14.5”がいわゆる米国標準サイズ)

アメリカ人同様の体格の人には関係の無い話ですが、僕も含め、いわゆる平均的な日本人体型の方はぜひ一度チェックしてみてください。

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