TAIL PORN January 25 2021
スノーボードで最も重要な部分、それはノーズでもなく、ウェストでもなく、テールである。
テールはスノーボードのハンドルであり、アクセルであり、ブレーキでもある。
特に急斜面パウダーでのフリーライディングにおいては、テールコントロールを制すものはボードコントロールを制すと言っても過言ではない。
ボードの特性や魅力を最終的に決定づけるのもテールだと思うから、新しいボードを初めて見るとき、僕は必ずテールをチェックする。
長年の経験上、いいボードにはいいテールが備わっていると言い切れる。
ウチで在庫しているおすすめのボードたちも然り。
実に魅力的なテールばかりである。
ウールレイヤリングのススメ January 12 2021
寒い。今年の冬はいい感じに毎日寒い。冬物商材を多く取り扱う店の人間としては最高な状況ではあるけれど、あんまり寒過ぎると日々の生活が快適ではなくなってくる。
それではどう快適を手に入れたらいいのか。南国に引っ越すとか、筋トレをして新陳代謝を上げて体温を上げるとか、遠回りな方法はとりあえず置いておいて、手っ取り早くできるのが、着る物を工夫することだ。
寒い時に用意する服の定番は厚手の上着だが、それらは往々にしてゴツく重いし、動いたり、暖房の効いた電車内などでは暑過ぎたりする。
そんな時強くお勧めしたいのが、服のレイヤリング、いわゆる重ね着だ。
重ね着と言っても上着を重ね着するのではなく、いわゆる下着を重ねて着るのだ。服を重ねると服と服の間に空気の層ができる。その層が多ければ多いほど、体温は保たれ、暖かい。
さらにお勧めなのがその一枚一枚の保温性能を向上させることだ。そこで選ぶべき素材はコットンでもナイロンでもポリエステルでもない。ずばりウールがお勧めだ。
ウールは繊維一本一本が縮れた構造を持ち、繊維内に多く空気を含むことができるので、それ単体で保温性を発揮する。単体で空気の層を持つ物を重ね着することで全体の保温性は格段にアップする。
さらにウールは暑すぎる時には汗を外に逃す透湿性能も持っているので、実はまあまあ激しい運動であるスノーボードや、真冬のスケートボード用の下着としてもまさにパーフェクトと言えるのだ。
ただ、ウールと言われて身構える人は結構多い。
まずゴワゴワチクチクするイメージ。あれ苦手、特に首まわりとか痒くなるんだよね。という人も多いと思う。
そしてもうひとつ、デザイン問題。山系ブランドのものの多くはいかにも隊長!今から山に登ります!と言わんばかりの鼻息荒いデザインのものが正直多い。そんなの街じゃ恥ずかしくて着れないよという人も多いと思う。
それらの問題をさらりと解決する神のような製品、それが GREEN CLOTHING のウールレイヤーだ。
まず肌触り問題。実はウールには種類があり、ゴワゴワワイルドタイプとは別の、直接肌に着ることに適したツルツルスベスベタイプが存在する。GREEN CLOTHING のウールレイヤーはそのツルスベ方面の代表格、メリノウールを採用している。しかも細く柔らかい毛質だけを選別したエクストラファイン仕様。その着心地と肌触りは抜群で、まるで天女の羽衣のよう。繊細肌歴45年の僕が言うんだから間違いない。
もうひとつのデザイン問題。知らずに見たらカットソー?ロンT?と見まごうような力の抜けたデザインとカラーリングでフードパーカーやデニムとあわせて無理なく着ることができる。しかもトップスだけでなく、パンツもラインナップしているので、上下セットアップで着れば全身暖かく、脱いだ瞬間人気者になれること間違いなしだ。
本当の歌舞伎者は下着にこそこだわりを持ち、お金をかけるもの。
ぜひチェックしてみてください。
FLAT LENS REVOLUTION December 11 2020
数年前までは単価の低いフラットレンズのモデルはイエローやクリアなどの機能性の低いレンズが採用され初心者向けとされる事が多かったが、近年どのゴーグルブランドも上位モデルにフラットレンズのモデルをラインナップしてくるようになった。
この流れは完全にフューチャーよりもクラシックへと向かうウェアデザインの流れと連動している事に間違いはなく、何よりさまざまな媒体に広告塔として露出される有名ライダー達が日常からフラットレンズのモデルを多く愛用している事が強く影響しているように感じる。SNSの浸透により、ライダーの日常が見えるようになったことも大きいだろう。
これは機能を武器に単価を上げたいブランドの「戦略」に、日常でストリートで自然発生的に求められた「ファッション」が勝利を収めてしまった構図で、まさにフラットレンズレボリューションと呼べる現象である。(この構図はスケートシューズの世界でも顕著である。)
この革命はいつまで続くのか。終わりはあるのか。興味深く見守っていきたいと思う。