【 Product Review 】Camber + Mini Disk or Rocker + Regular Disk February 04 2024
スノーボードでもスケートボードでも、日頃みなさんに道具をおすすめし、販売している立場の人間として、自分がおすすめしている道具を自分でもちゃんと使ってみないと偽物じゃない?という強迫観念のもと、日々色々な道具を使って試してみています。
参考までにここ数年の間にシーズン通して自分で使ったスノーボードギアをリストアップしてみると下記の通り。
ボード : GNU HYPER 157, GNU HYPER 154, GNU BANKED COUNTRY 159
バインディング : UNION ATLAS, UNION FORCE, UNION CONTACT PRO
ブーツ : DEELUXE AREth RIN S4
ボードについては、自分が普段よく滑る山の雪質や地形などから、GNU HYPER 157 がここ数年ピタッとハマっているなと感じていて、それにあわせてバインディングは UNION の FORCE を使い、その後 ATLAS へと、よりハイレスポンス仕様へと移行して、これも満足できる組み合わせでここ2シーズンほどは過ごしていました。
先シーズンおろした GNU BANKED COUNTRY 159 はなんだか動きが重く、タイトな局面で手こずり、イマイチ乗り切れないまま数回乗ったきりで放置していました。
その潮目が変わったのが、今シーズン頭に UNION ULTRA を新しく導入した時でした。
ULTRA はボードとバインディングを固定するディスクが通常サイズのレギュラーディスクよりも小さい径のミニディスクを採用したニューモデルで、ベースプレート底面に配置されたブッシュの固さに合わせて全方向にフレックスする特性を持っていて、輸入代理店の試乗会などで何度も使用していて、かなりの好感触、好印象のバインディングでした。
お気に入りの GNU HYPER 157 にセットして、バリバリ滑り倒すぞ!と挑みました。が、初滑りの初日のワンターン目から、どうにもピンとこないのです。。。
ターンの際に雪面を捉えるグリップ感が薄く、トーサイドもヒールサイドもターンのたびに抜ける感覚があり、エッジが全然ホールドしない。
まあ、半年以上ぶりに滑るんだし、バインディングの角度かスタンス幅を間違えたかな?とセッティングをあれこれいじってトライしてみましたが、結局ラストまでしっくりこないままその日は終了しました。
滑走2日目はいつものよく行くフィールドで、スタンス角度や幅を調整し、試してみましたが、結果は同じ。その日の終わりには多少慣れてきましたが、とにかく接地感、エッジホールド感が薄く、抜ける感じが強いのはあまり変わらずのままでした。
東京に戻ってボードにワックスをかけながらどうしたもんかなあと考えながら、1年前にULTRAを試乗した時に撮った写真を見返した時、ふとあることに気がつきました。
あれ?ULTRAを試乗した時に乗ってたボード、LIB の SCOTTY WITTLAKE じゃん。。ん?待てよ、てことはキャンバーのボードじゃん!
お気に入りの GNU HYPER は C2X というバリバリのロッカーボード、これはもしかして。。ということで、放置していた GNU BANKED COUNTRY を引っ張り出し、セッティング。
翌日、いつものよく行くフィールドで試したところ、あれだけ手こずっていた BANKED COUNTRY が嘘のように言うことを聞き、スパスパ動き、めちゃくちゃ調子良くなったのです。
不調の謎を解く鍵、それは「仕様の相性」でした。
僕が直近で使っていたボートとバインディングは、それぞれ仕様・構造別で2種類ずつに大別することができます。
GNU HYPER 157 → ロッカーボード
GNU BANKED COUNRTY 159 → キャンバーボード
UNION ULTRA → ミニディスク
UNION ATLAS → レギュラーディスク
さらに、上記の4種類の仕様のそれぞれの特徴を表すと下記の通りになります。
ロッカーボード → LOOSE
キャンバーボード → TIGHT
ミニディスク → LOOSE
レギュラーディスク → TIGHT
結局はこのそれぞれの特徴をちゃんと意識せずに組み合わせたことが間違いだったのです。
LOOSE(ロッカー) + LOOSE(ミニディスク) = TOO LOOSE..
TIGHT(キャンバー) + LOOSE(ミニディスク) = JUST RIGHT!!
LOOSE(ロッカー) + TIGHT(レギュラーディスク) = JUST RIGHT!!
TIGHT(キャンバー) + TIGHT(レギュラーディスク) = TOO TIGHT..
※僕の主観です
まあ最終的にはカタログに書いてある事から想像のつく結果が出ているとも言えるのですが、頭だけで理解するのではなく、その違いを実際に自分が雪山で使うことによって体感し、理解することができたのは良かったのかなあとは思いました。
以上、最近の気づきでした。
あ、最後に、GNU BANKED COUNTRY + UNION ULTRA のセットアップ、まじおすすめです。
アメ車のトルクを自由自在にコントロールしたい方はぜひチェックしてみてください。
【Product Review】PSCパンツシルエット考察 その3 - SURF PANTS October 30 2023
パンツのシルエットに焦点をあてて、各モデルの特徴と魅力を写真と文でご紹介する PSC パンツシルエット考察、第3弾は BIG BOY、’93! DENIM とともに POLAR を代表するモデル、SURF PANTS です。
軽く、動きやすく、履き心地抜群というだけでも最高なのに、スーパーワイドなワタリの部分から裾に向かってパーフェクトなラインでテーパードする最高のシルエットを持つ、理想的なイージーパンツです。
ウエストは紐を内蔵した伸縮ゴムタイプなので、ベルトによるウエスト周りの圧迫と、スケボーで転んだ時や汗だくになった時にベルトがガビガビになるという、二大プチストレスから解放してくれます。
朝から晩まで滑ったあと、家に帰っても着たままそのままダラダラできて、なんならそのまま就寝できる、ベストオブ楽チンスケートパンツと言っても過言では無いでしょう。
薄手コットン素材なので、畳んでくるくるすればコンパクトになり、旅行やキャンプなどでも重宝します。
サイズ展開はインチ表記ではなく SML 表記で、ウェストサイズのインチとの大まかに下記の通りとなります。
XS=28” S=30” M=32” L=34” XL=36”
写真はシルエットの違いがわかりやすいように全ての写真に同一のパンツトルソーを使用し、サイズはトルソーの想定である身長183cmにあわせて、34インチもしくはLサイズをチョイスしています。
ぜひチェックしてみてください
【Product Review】PSCパンツシルエット考察 その2 - ’93! DENIM October 23 2023
パンツのシルエットに焦点をあてて、各モデルの特徴と魅力をご紹介する PSC パンツシルエット考察、第2弾は BIG BOY と並んで POLAR を代表する人気モデル、’93! DENIM です。
いわゆるゆったりリラックスフィットですが、BIG BOY ほど太過ぎず、ゆったりめのウエスト/ヒップから裾に向かって絶妙なテーパーラインを描く、美しいシルエットを持ったデニムパンツです。
極端なデザインやシルエットではないからこそ、その完成度の高さが際立っているモデルと言えるでしょう。
個人的には一番好きで一番履いているポーラーデニムが ’93! DENIM で、オーバーサイズシルエットが欲しい時は BIG BOY よりも、’93! DENIM をワンサイズアップで履いています。
ゆったりリラックスしたフィットのデニムは欲しいけど、BIG BOY はやり過ぎだぜと感じる、30代以上の大人のみなさんもめちゃくちゃおすすめしたい1本です。
サイズ展開はインチ仕様で、ウエストは表記よりややゆったりしている印象。
レングスは styrus 在庫分についてはジャパン仕様の短めをチョイスして仕入れています。ウエスト 28”、30”、32”はレングスが30”、ウエスト34”はレングス32”となります。
写真はシルエットの違いがわかりやすいように全ての写真に同一のパンツトルソーを使用し、サイズはトルソーの想定である身長183cmにあわせて、34”/32” をチョイスしています。
ぜひチェックしてみてください。