Product Review : Burton 2016 Diode & Genesis January 14 2016

滑り手の動きをボードに伝える伝達装置として、ブーツと同様に重要な道具のひとつであるビンディング。

シューズからの技術転用が可能なブーツと違い、それ専用の細かなパーツやシステムを開発、生産する力が必要となってくるビンディング業界に参入するブランドは少なく、客観的に見てもトップブランドである Burton の牙城を崩すことができるブランドは存在しないと言っても過言ではないでしょう。

ブーツ同様、最近はハイエンドクラスのモデルにもしなやかなフレックスのモデルがラインナップされるようになり、パウダーやフリーライディングにもますますおすすめな Burton Bindings。

2016モデルは新開発のポリカーボネイトハイバックを採用したハイレスポンスモデル、Diodeと、しなやかな動きで人気のGenesisの2モデルを店頭在庫としてストックしています。


Diode



Genesis

神は細部に宿る。ということで、各部パーツからそれぞれのモデルを見て行きましょう。

Hammock Strap (Diode & Genesis)

しなやかな樹脂素材を採用したハンモック状のパッドがブーツを確実にグリップ、X状のビームで上からホールドすることで、ブーツへのプレッシャーを全体に逃がし、ホールド性能とバツグンの着け心地を両立しています。

 

Double Take Buckle (Diode & Genesis)

従来、ストラップの表面に並列に並んでいた、ラチェットを送る歯と留める歯の2種類の歯を表と裏に配置するという、まさに革新的なアイディアを採用。どんな状況下でも、着けやすく、外しやすい、まさに完璧なラチェットシステム。

Super Grip Cap Strap (Diode & Genesis)

2016 新開発のトーキャップストラップ。ブーツのつま先部分をフィックスする柔らかいゴム製の部分を従来よりも大きめのデザインに変更。包むようにホールドすることで、激しい動きでもずれにくい仕様になっています。

Flex Slider (Diode & Genesis)

アンクルストラップの根元のパーツである、Sliderに筋を入れることでブーツをビンディングに入れる際、邪魔になりやすいパッド部分が外に開いた状態をキープしやすくなるようにするシステム。

 

Translucent Polycarbonate Hi-Back & 28% Carbon Fiber/Nylon Composite Baseplate (Diode)

2016 新開発の半透明ポリカーボネイト製ハイバック。ハイレスポンスながら、カーボンより柔らかなフレックスを持ち、自然地形に対応するしなやかなボードさばきを可能にします。人間工学を応用したシェイプデザインで、硬めの素材ながら、ふくらはぎへのプレッシャーは最小限に抑えられています。ベースプレートは素材にカーボンとナイロンをミックスし、レスポンス性能にフォーカスした仕様になっています。


Kick Back Hammock Hi-Back & 30% Short-Glass/Nylon Composite Baseplate (Genesis)

内側の柔らかいハンモック部分でブーツを確実にフィックス、ホールドし、外側のハイバック部分でレスポンスを供給する、二層構造のハイバックシステム。縦方向のレスポンスはしっかりキープしつつ、ねじれ方向に柔らかさを持っているので、自然地形に対応したしなやかなボードコントロールを可能にします。ベースプレートもしなやかさにフォーカスした素材配合を採用しています。

Re:Flex FullBED Cushioning System (Diode & Genesis)

いずれのモデルとも、Burtonはもちろん、それ以外の4x4ボードにも対応するRe:Flexシステムを採用しています。

 

フレックスの好みはもちろん、どんなスタイルで滑るのか?どんなボードに組み合わせるのか?によってビンディングをチョイスすることで、あなたの滑りが変わるかもしれません。

ぜひチェックしてみてください。

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Product Review : Burton 2016 SLX & Rover January 07 2016

スノーボードギアの中で身体に一番近く、その善し悪しを一番体感しやすい道具がブーツです。

硬い、柔らかいのフレックスや、レーシングシステムに好みはあれど、踵の浮くブーツや、どこかが当たって痛いブーツの方がスタイル的に好きなんだよねーなんて人はほとんどいないわけで、フィットは良ければ良いほどいいのがブーツだと思います。

あとは軽さ。そのもの自体を持った重さよりも、履いた時のバランス、軽く感じるバランスが重要ですよね。

それとこれはすべてのギアに言えることですが、プロダクトとして、お金を払って購入する商品として、きっちりと作りこんであることも、やっぱり重要です。

それらの要素を高いレベルでクリアできるのが、リーディングカンパニー、Burtonのブーツだと思います。



SLX

SLXは1983年からスノーボードブーツを作り続けている、Burton Snowboards の開発技術のすべてが注ぎ込まれた、その名のとおり、ハイエンドモデルです。

全てのモデルの中で唯一、SLXのみに採用されている、ハイエンドライナー、Infinite Ride™ 5 。

数多くの曲線により立体が構成され、ハイエンドにふさわしい、まさに至高のフィット性能を提供してくれます。

素材にはへたりにくく、フレックスが長持ちするウレタンを採用、一体成型により、違和感の原因となる継ぎ目が一切無いのが特徴です。

自然な履き心地ながら、各部を完璧にホールドし、窮屈さや、カカト浮きとは無縁の世界、その履き心地はまさにパーフェクトのひと言です。

少ない力でイージーにレースアップできる、Speed Zone™レーシングシステムを採用。

単にイージーなだけでなく、2本のハンドルで上部と下部の締め具合を別々に調整できるので、足首まではしっかりフィットさせて、それより上はルーズに、なんてこともできちゃう、優れたシステムです。

アウトソールにはハイクアップ時に高いトラクション性能を発揮する、Vibram® アウトソールを採用、足裏感覚に優れた薄型ミッドソールと、カカトへの衝撃を軽減するB3ジェルもあわせて採用されています。

ハイエンド=ハイレスポンスという部分はキープしつつも、足首部分にスリットが入った、いわゆる2ピースのアウターを採用しているので、実は結構フレックスがあり、しなやかで、ハイエンド=ハードフレックスとは無縁であることもぜひお伝えしておきたいポイントです。

ぜひ店頭で実際に履いて、そのフィット性能と、履き心地の軽さを一度体感していただきたい、至高の逸品。

おすすめです。


ROVER

イージーなレースアップシステムもいいけど、やっぱり普通の紐のタイプがいいよなあというあなたにおすすめなのが、今期で4代目となる、ROVERです。

きっちり締めた状態でも、紐自体の伸縮により全体的なフレックスが生まれるので、ブーツに柔らかさを求める人にはやはりおすすめです。

2016モデルは、Imprint™ 3 ライナーを採用。

高いフィット性能はもちろんのこと、レザー素材のアウターと組合わさることで、ナチュラルかつしなやかなフレックスを提供してくれます。

こちらも同じく高いグリップ性能をもたらすVibram® アウトソールを採用。

高いフィール性能をもたらす薄型ミッドソールと、カカトを衝撃から保護してくれる、B3ジェルも併せて採用しています。

昔はそれこそ、ソフトフレックス=下位モデルなイメージがありましたが、最近はROVERのように、ハイエンドクラスのフィット性能と、ソフトフレックスを併せ持ったブーツがリリースされているのは、嬉しいかぎりですね。

こちらももちろん、間違いナシのおすすめです。

百聞はひと履きに如かずということで、自前のソックスを持って、ぜひ店頭に一度足を入れに来てください。

きっとがっかりはさせませんから。

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Product Review : Green Clothing Under Mitt December 30 2015

Green Clothing を代表するプロダクトとして人気のある、Under Mitt Glove。

ウール素材のインナーを採用した、裾をジャケットの袖の中に入れて使うタイプのミトンシェルグローブで、ウールインナー+アウターシェルという組み合わせが、低温な雪山でのハードな運動という、スノーボーディングの特殊な環境下においても、手元を快適な温度に保ってくれます。

手のひら側には柔らかな牛革を採用、指先部分は補強がなされ、親指部分にはゴーグルワイパーを装備しています。

アウターを装着したままでもちょっとした作業ができるよう、手の甲側にはジップウィンドウを装備。

リフト上や休憩場所でアウターを外した際に落下、紛失するという、二層構造のグローブにありがちな問題も手首に装着できるリーシュコードで回避。

ビンディングの調整時や携帯の操作時など、紛失を気にせずアウターをバシバシ外せるのはかなりストレスフリー、かつ便利です。


手首のストラップ、裾のドローコードと、一連の動作でアウターを小気味良くフィッティングできるシステムも、長年の細かいモデルチェンジによって生み出された、立派な装備といえるでしょう。

もはや完成の域に達していると言っても過言ではない、Green ClothingのUnder Mitt。

2016モデルはNibi、Azuki、Navyの3色を在庫しています。

ぜひチェックしてみてください。

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